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作成日:2007年12月11日_記事番号:T00004288
中芯の上海12インチ工場稼働
、台湾ファウンドリーに影響懸念
中国のファウンドリー最大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)は10日、上海の12インチウエハー工場を正式に稼働した。11日付工商時報はこれについて、中国のファウンドリー市場が拡大する中、中国投資が規制で縛られている台湾メーカーは不利な局面になってきていると報じた。
中芯の上海12インチウエハー工場は、2005年に着工し、今年5月に設備を搬入、7月より試験生産を行っていた。製造プロセスは、主に0.35マイクロメートルから90ナノメートル。同社はこのほか、北京に12インチ工場2基、上海に8インチ工場3基、天津に8インチ工場1基を構えている。
また、中国政府による半導体チップの現地供給政策の下、インテルをはじめとした海外大手も相次いで中国に進出している。
しかし、台湾ファウンドリーは、「8インチウエハーで、回路線幅0.18マイクロメートルまで」と中国投資の上限規制が設けられており、こうした状況が続けば、不利さは日増しに強まっていく恐れが強い。
一方、台湾の半導体パッケージング・テスティグ大手の日月光半導体(ASE)グループの上海威宇科技、セキ品精密工業(SPIL、セキは石へんに夕)は同社と業務提携を結んでおり、恩恵を受ける見通しだ。