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鴻海、初の1兆元企業に


ニュース 電子 作成日:2007年12月11日_記事番号:T00004289

鴻海、初の1兆元企業に

 
 鴻海精密工業の今年1~11月の売上高が1兆87億台湾元(約3兆7,500億円)となり、台湾企業として初めて年間売上高が1兆元の大台に乗った。消費性エレクトロニクス製品の受注が絶好調で、11月で単月売上高が5カ月連続で過去最高を更新するなど、下半期の伸びが著しい。11日付自由時報などが報じた。
  
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 同社の11月の売上高は、前月比1.8%増、前年同月比44.55%贈の1,335億元。

 今年1~5月の売上高は、春節(旧正月)で稼働日が少なかった2月以外は850億~870億元水準で推移したが、6月941億元、7月は約965億元と伸び、8月には台湾企業で初めて単月売上高が1,000億元を突破した。 

 その後、9月1,151億元、10月1,311億元と急伸したが、証券界社によると、これはアップル、ソニーなど顧客の大手企業が相次いで新製品を投入したことの好影響だ。

 また、9月以降の売上高急伸は、米国のクリスマス商戦の到来も大きい。同社は商品を10月から主に海運で前倒しで出荷したため、11月の前月比の伸びは低くとどまった。

「PLEO」人気化に期待

 鴻海が製造し、IC設計の凌陽科技(サンプラス・テクノロジー)が音声ICを提供したコミュニケーションロボット、「PLEO」が、今年クリスマス前に全世界で一斉発売される。

 この恐竜型ロボットは、人工知能によって性格形成が環境で左右され、生きている動物のように考えたり行動する。人気となれば、さらに鴻海の業績に寄与しそうだ。

 台湾では今月25日よりヤフー奇摩のショッピングサイトによる販売予約が始まり、1台1万2,299元。来年1月4日から消費者への配布が行われる。

鴻準は2カ月連続で売上減
 
 10日は鴻海傘下の鴻準精密工業(フォックスコン・テクノロジー)も11月の業績を発表。売上高は127億4,800万円で、前月の132億8,000万円から4%減少したが、昨年同月比では8.6%の増加だった。売上高は2カ月連続の減少で、軽合金および散熱製品の出荷額落ち込みの影響を受けた。