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台北地検、亜力山大の唐董事長を取り調べ


ニュース 社会 作成日:2007年12月12日_記事番号:T00004292

台北地検、亜力山大の唐董事長を取り調べ


 営業中止を発表したフィットネスクラブ最大手の亜力山大健康休閒倶楽部(アレキサンダー)をめぐり、台北地検は11日、詐欺の疑いで関係先を家宅捜査するとともに、女性経営者の唐雅君董事長と妹の唐心如氏らを任意で取り調べた。
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地検の事情聴取が終るなり、メディアに取り囲まれる 唐董事長(11日=中央社)

 検察は唐董事長については、計画倒産により、資金を中国に持ち出していた疑いがあるとみて追及している。

 検察によると、唐董事長は取り調べに対し、計画倒産の容疑を全面否定し、大株主の李永華氏にだまされ、運転資金が不足したなどと主張している。検察は資金の流れを解明し、詐欺罪や資金洗浄罪などでの立件を目指す方針だ。

 一方、唐董事長が9,500万台湾元(約3億2,500万円)の詐欺に遭ったことが経営破たんの原因と説明したことについて、「詐欺集団」と名指しされた李永華氏の弁護士は同日、記者会見を開き、問題の資金は亜力山大グループ傘下の亜爵会館による不動産取得費用として受け取ったものだと説明した。李氏は亜力山大の社員の推薦により、今年8月に亜爵会館の董事長に就任していた。

 李氏の弁護士は、唐董事長が振り出した小切手は決済が滞り、むしろ5,000万元の資金を立て替えたと主張。また、唐董事長がヤミ金融から借りた2,500万元も肩代わりしたと指摘した。李氏は唐董事長を名誉棄損で提訴した。

 一方、唐董事長は同日、営業再開の見通しについて、既に営業譲渡先を見つけたとした上で、「7~10日以内に再開できる」との見通しを示した。