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作成日:2007年12月12日_記事番号:T00004294
パトリオットミサイル調達、野党が同意
立法院は11日、国防機密予算に関する与野党折衝を行い、中国の弾道ミサイルに対抗するパトリオットミサイル(PAC-3)4基と潜水艦調達に関する調査費用を計上することで合意したもようだ。P3C対潜哨戒機の購入予算についても既に合意しており、巨額の潜水艦購入予算を除けば、難航してきた軍備調達予算の審議に突破口が開けた格好だ。12日付中国時報が伝えた。
このうち、パトリオットミサイルの調達予算に関しては、2004年から野党が一貫して反対を繰り返してきたが、今回の与野党折衝で国民党と親民党は、国防部が提出した6基分の予算(219億台湾元、約750億円)のうち、4基分の計上に同意した。国民党はミサイル調達そのものには反対していなかったが、中国のミサイルに対する防衛能力を強化すべきか否かをめぐる04年の住民投票が不成立となったことを受け、民意を尊重するとして調達計画に反対してきた。しかし、情勢の変化を踏まえ、国民党のよる政権交代も見据えて、予算計上に同意した。
一方、総額3,000億元に上る潜水艦調達に関しては、立法院が国防部に調達の必要性などを慎重に評価するよう求めており、2008年度には20億元の調査費用を計上することで合意した。ただ、国防部が要求した54億元に比べ、大幅な減額となった。