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でんぷん使用食品、安全証明を義務付け


ニュース 食品 作成日:2013年5月28日_記事番号:T00043903

でんぷん使用食品、安全証明を義務付け

 工業原料の無水マレイン酸を反応させた加工でんぷんが、粘り気や歯応えを強める目的でタピオカなどの食品に違法に使用されている事態を受け、行政院衛生署は27日、6月1日から業者にでんぷんの「安全証明」を義務付けると発表した。さらに違法な食品を通報した場合の賞金額を罰金額の10%に引き上げる方針だ。2011年の可塑剤騒動を教訓に監視を強めて一掃に務める。28日付蘋果日報などが報じた。


衛生署食品薬物管理局の康照洲局長(左)は、動物実験では無水マレイン酸の長期摂取で犬の腎臓を傷付けたものの、人体への影響は証明できていないと話した(27日=中央社)

 6月1日から原料、でんぷんメーカーは安全証明の添付が、タピオカなどの食品メーカー、販売店、台湾小吃(軽食)店は安全証明を見える場所に張り出すことが義務付けられる。同日から全面検査が実施され、安全証明がない、または安全を証明できず、かつ無水マレイン酸が検出された場合は食品衛生管理法により3万~15万元(約10万~50万円)の罰金が科され、刑法により文書偽造罪で送検される。

 邱文達衛生署長は、台湾の食品項目は50万種類以上あり、検査だけでは無理と判断。法改正で不法な食品業者に対する罰金を最高600万元から1,000万元程度に、その5%と定められていた通報賞金を10%に引き上げることを決めたと述べた。

 邱署長はまた、この半月で押収した206トンの違反製品を1週間以内に処分し、3日間以内にでんぷんメーカー、販売店を全面検査して違反製品を一掃すると表明した。

大手コンビニのおでんも

 各県市政府の衛生局のサンプル検査で、無水マレイン酸検出が相次いでいる。コンビニエンスストア、OK超商(OKマート)の台北市新東街の店舗では、長勝食品廠(高雄市)から仕入れたおでんの具材から359.03ppm(ppmは100万分の1の濃度)が検出された。高雄黒輪大王(台北市民生西路)のおでんの具材からは台北市の検査で最高の573.08ppmが検出された。1日に1.5個食べるだけで、欧州連合(EU)が定める成人1日当たりの上限を超えてしまう。

 シンガポール政府はこのほど、台南市関廟区の名物、関廟麺(乾麺)の台湾最大手をうたう上智食品の関廟麺や、日正食品工業(サンライト・フーヅ)の在来米粉(米粉)など台湾から輸入した11製品から無水マレイン酸を検出したと発表した。ただ、上智食品はでんぷんを加えていないとして外部に検査を依頼中で、日正食品は未検出の証明を既に取得している。なお、マレーシア政府、インドネシア政府も検査に続く構えだ。

 消費者からは、問題の食品が次から次へと出てきてもう信じられない、海外にまで恥をさらしており、政府がしっかり引き締めない限り、台湾の名誉が地に落ちるなど不安の声が聞かれた。