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加工食品生産額100億元減も、禁止でんぷん問題で


ニュース 食品 作成日:2013年5月30日_記事番号:T00043943

加工食品生産額100億元減も、禁止でんぷん問題で

 食品の粘り気や歯応えを増すために、工業原料の無水マレイン酸がでんぷんに違法に使用されていた問題で、タピオカ入りミルクティーや肉円(バーワン)、黒輪(台湾風おでん)などの売り上げが落ちており、食品業界からは加工食品の生産額が少なくとも100億台湾元(約340億円)以上減少するとの予測が出ている。30日付工商時報が報じた。

 台湾のボトル入り飲料の年間生産額は500億元、このうち飲料スタンドは約半分の200億~250億元を占めており、2割にタピオカが入っていたと仮定した場合、影響は40億~50億元に及ぶ。これにバーワンや肉円などを加えれば、どれくらい深刻になるか推定が困難だという。

 ちなみに今年1月に米の含有量で偽装が発覚した米粉(ビーフン)は、偽装の影響で業績が2割下落したという。今回の禁止でんぷん問題はビーフンには波及していないが、新竹米粉商業同業工会は、消費者の信用が落ちているため、新竹ビーフンの業績回復が遅れることが懸念されると指摘した。