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群創がベトナム進出、モニター組立に1億ドル


ニュース 電子 作成日:2007年12月17日_記事番号:T00004408

群創がベトナム進出、モニター組立に1億ドル

 
 鴻海集団傘下の液晶パネルメーカー、群創光電(イノルックス・ディスプレイ)が、ベトナムで液晶モニター組立とパネルの後工程モジュール(LCM)工場の設置を計画している。初期投資額は1億米ドル以上で、将来は第6世代パネル工場の設置も検討している。17日付工商時報が報じた。

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 同計画は許嘉成財務長(CFO)が語ったもので、工場はすでに鴻海集団がコネクターなどの製造を始めた北部バクニン省クエボ工業団地への設置を検討している。

 鴻海は生産拠点を中国から開発途上国に分散させる戦略を推進中で、ベトナムでは南北各地で生産拠点設置を進めており、クエボ工業団地では、コネクターやマザーボード、カメラモジュールを生産している。北部では全体で50億米ドルを投資し、パネルやプリント基板(PCB)、コンピュータフレーム、携帯電話および部品の生産や、液晶モニター、パソコンの組み立てを行うことも計画している。

 群創は液晶モニターの組み立てを中国・深センの龍華工場で行っているが、ベトナム投資計画は、鴻海の同国での展開に歩調を合わせたものとなる。ベトナムで第6世代パネル工場を建設するという観測も出ており、許財務長はこれについては、「まだ検討段階」と指摘する。外資系証券会社からは、「顧客の需要に応じて、ベトナムに2本目となる第6世代ラインを設けるのは必然の流れだろう」という見方が上がっている。

資金588億元を調達

 群創はこのほど1株146台湾元(約350円)で13億米ドル分の海外株式預託証券(GDR)を発行しており、来年1月には150億元の転換社債(CB)発行も予定している。調達資金は約3カ月間で588億元に上り、生産拡張に充てる可能性が濃厚だ。

 台湾・新竹では第4.5世代、第5世代の2本のラインがフル稼働しており、単月のガラス基板投入枚数はそれぞれ4万5,000枚と8万2,000枚だ。初の第6世代ラインは来年第1四半期に着工し、2009年の第1四半期にテスト生産を行う予定。月産規模はガラス基板投入ベースで8万枚。投資額は600億~700億元となる。