ニュース 自動車・二輪車 作成日:2013年6月6日_記事番号:T00044085
台湾ホンダは5日、今年2月にクロスオーバーSUV「CR-V」が「台湾カー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたことを記念して生産されたCR-V特別仕様車を発表した。販売価格はベースとなったCR-V VTi-S版の97万9,000台湾元よりも3万4,000元安い94万5,000元(約315万円)。その他バンパーなど2万3,000元相当のパーツがマイナーチェンジしており、実質合わせて5万7,000元引きとなる。6日付工商時報が報じた。
CR-V特別仕様車。台湾ホンダの5月新車登録台数は2,011台で、前年同月比6割以上増加した(台湾ホンダ提供)
台湾ホンダの主管は今回の値引きはあくまで短期的な販売促進が目的と強調。350台限定、6月のみの実施だ。主管は、今年の自動車販売市場は好調とは言えず、下半期も景気好転の見通しが立たないため、通年の市場規模は前年比4.3%減の約35万台にとどまる予測のため、値下げを実感できる販売促進が必要だと値引き実施の理由を説明した。なお、同社の市場見通しは自動車メーカー各社の中で最も低い。
牧野朗董事長は、先日行政院主計総処が今年の域内総生産(GDP)成長率の予測値を2.4%へと下方修正した一方、政府は有効な輸出振興や民間消費刺激策を打ち出せないでいると指摘。自動車市場も今年1~5月累計の新車登録台数は14万9,748台と15万台を下回り、前年同期比で約4%減少。もともと良くなかった予測をさらに下回ったと説明した。
この他、今月限定で今回発表した特別仕様車を除く「CR-V」や「シビック」、「フィット」の購入でカーナビゲーションシステムをバージョンアップし、保証期間を3年から5年に延長する。
経済部指導の効果か
今回の台湾ホンダの値引きは、5月下旬に経済部が日本車を扱う自動車販売8社の代表者を招き、円安進行に伴う値下げを指導した直後に行われた。
マツダ台湾は経済部による初の値下げ指導が行われた後の3月、業界の先陣を切って台湾生産車の値下げを行っている。一方、日系の和泰汽車、裕隆日産汽車、中華汽車工業(チャイナ・モーター)などは、販売促進として、パーツやスマートフォンなどの贈呈を行うのみで、台湾生産車の値下げには至っていない。
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