ニュース 電子 作成日:2013年6月14日_記事番号:T00044214
ファウンドリー大手、聯華電子(UMC)は13日、米IBMの技術開発アライアンスに加盟し、10ナノメートルCMOS製造プロセスを共同開発すると発表した。2014年末までに米国での初期研究開発(R&D)を済ませ、南部科学工業園区(南科)R&Dセンターに引き継ぐ計画だ。量産時期についてはコメントを控えたものの、業界関係者はファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が予定している2017年量産に追い付きたい狙いがあると指摘した。14日付電子時報などが報じた。

南科のUMC・R&Dセンター(YSN撮影)
エンジニアチームを米国に派遣
UMCはIBMとの提携について、昨年7月に20ナノ、12月に14ナノの立体構造トランジスタ(FinFET)プロセスでIBMの技術ライセンスを取得したが、今回はそれをさらに発展させたものだと説明。顔博文執行長は、IBMは半導体技術で世界をリードしており、同社の技術開発アライアンスに加盟することで、10ナノおよびFinFETプロセスの技術R&D期間を短縮したいと語った。UMCは既にエンジニアチームを米国ニューヨーク州オールバニの10ナノR&D計画に派遣している。
FinFETプロセスは、ファウンドリー業界が注力する重要技術で、インテルが22ナノで導入し業界をリードしている。TSMCは16ナノから導入する。UMCは、自社開発した20ナノ平面型(プレーナ型)プロセスにIBMのFinFET技術を導入する。ただ、FinFET技術は14ナノへの導入が主力で、20ナノでは少数顧客に対してのみになると強調した。業界の観測では、UMCの14ナノは来年下半期にも試験生産を開始し、遅くとも15年末には量産に入れる見通しで、TSMCと差は生まれないと予測している。
グローバルファウンドリーズ(GF)もUMC同様、IBMのFinFET技術を採用してR&D期間の短縮を進めており、業界関係者はUMCによるIBMとの提携強化はGFとの「間接的な提携」ともとれるとの見方を示した。
28ナノで遅れ、業界4位に転落
UMCは昨年、28ナノで同業に遅れをとったこともあり、米市場調査会社ICインサイツが発表したファウンドリー各社の売上高ランキングでサムスンに抜かれ4位に転落。上位10社の中で唯一マイナス成長(前年比1%減)と振るわなかった。かつてTSMCに次ぐ業界2位だったUMCは、IBMとの提携で巻き返しを図る考えとみられる。現在ファウンドリー業界はモバイル製品向けチップで先進技術の需要が高まっており、ここ4年でTSMC、GF、サムスン電子は設備投資額を大幅に引き上げている。また、インテルが豊富な資金や技術力でファウンドリー事業に注力し始めるなど、競争が激化している。
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