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鴻海が70型4Kテレビ、来年Q1量産へ


ニュース 家電 作成日:2013年6月19日_記事番号:T00044291

鴻海が70型4Kテレビ、来年Q1量産へ

 鴻海精密工業は18日、世界で初めて70インチの4K2K超高精細液晶テレビを披露した。シャープと合弁の堺ディスプレイプロダクト(SDP)第10世代工場の液晶パネルを採用し、来年上半期に量産、まず台湾で発売する計画だ。同社は昨年11月、SDP製パネル搭載の60インチテレビを通信契約セットで低価格で投入し大型テレビブームを巻き起こしたが、業界関係者は4K2Kテレビの市場浸透率は1%にすぎず、消費者が受け入れられる水準まで価格を下げられるかが鍵になると指摘した。19日付電子時報などが報じた。


新北市の鴻海本社。ハイエンドテレビ市場でも、一般消費者の手に届く価格を提示できるか注目される(YSN撮影)

 鴻海の邱創儀・消費電子事業群副総経理は、早ければ来年第1四半期に量産し、第2四半期に60インチの4K2Kテレビも発売できる見通しで、下半期には80インチも計画していると話した。鴻海の強みは10世代工場のパネル生産能力を確保していることで、現在4K2Kテレビ製造にシャープは参入しておらず、日米のブランドが興味を示していると述べた。ビジオなどが鴻海と商談中のようだ。

 邱副総経理はまた、SDPは60、70、80インチパネルを生産、鴻海子会社の群創光電(イノラックス、旧奇美電子)は39、50、58、65インチとすみ分けができていると補足した。

コストが課題

 業界関係者は、消費者は景気の影響を受けやすく、液晶テレビは販売量では5%程度の小幅成長が続くが、販売額は小幅に減少する恐れがあると予測した。懸念事項として、大型テレビ価格が下落傾向にある上、4K2Kテレビの研究開発(R&D)コストが高い点を挙げた。鴻海の関係者も、70インチの4K2Kテレビのコストは1インチ当たり1万台湾元(約3万2,000円)以上と漏らした。

 鴻海の4K2Kテレビ市場参入はやや遅かったとの見方もある。ソニーは55、65インチ機種を既に発売し、中国のテレビブランド大手の製品も中国の労働節(メーデー、5月1日)連休にお目見えした。韓国メーカーも7月に4K2Kパネルを量産し、年末に参戦する見通しだ。

初代60インチ機種、3割値下げ

 鴻海は18~20日に南港展覧館で開催のディスプレイ関連の展示会、台湾平面顕示器展(ディスプレイ台湾)に初めて出展し、70インチの4K2Kテレビや、主力の40、60インチテレビなどSDP製パネル搭載製品を展示した。会場では入場者に限定し、40インチの「InFocus」を通信契約なしで1万2,000元(従来は本体単独販売なし)、60インチテレビを3万5,800元(従来5万8,800元)で購入予約を受け付けている。60インチの値下げ幅は3割以上だ。

 これに続き、鴻海広報は、今月中に70インチテレビを発売すると表明した。中華電信などの通信契約付きで6万5,000~7万5,000元の予定だ。一般家庭でなく企業が主な対象だが、業界関係者は、見込み客の大部分が既に60インチテレビを購入している上、60インチとの価格差が大きく、ターゲットは絞られると話した。市場では、台湾での販売量は60インチの3分の1程度とみられている。