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遠東銀が100億元調達、中国進出に布石


ニュース 金融 作成日:2013年6月20日_記事番号:T00044297

遠東銀が100億元調達、中国進出に布石

 遠東集団(ファーイースタン・グループ)の遠東国際商業銀行は19日、定時株主総会で、新株や転換社債の発行で、100億台湾元(約320億円)またはそれに相当する外貨を調達することを決議した。中台間の金融市場開放を受け、中国の銀行に資本参加するための布石とみられる。20日付経済日報が伝えた。

 遠東集団の徐旭東董事長(遠東銀副董事長)は「中国の複数の銀行が資本提携を打診してきている。原則として財務的投資は望まず、遠東銀が発展性、機能性の面でメリットをもたらし、業務開拓の潜在性がある戦略提携が前提になる」と強調した。

 中台間のサービス貿易協定締結後も、台湾の銀行が中国に支店を開設するには、200億米ドル(約6,000億台湾元)以上の総資産を持つことが条件となるが、遠東銀は来年末までに総資産6,000億元の確保を目指している。

 徐董事長は「他行が中国に支店を開設する中、遠東銀が動いていないわけではなく、洪信徳総経理が検討を進めている」と説明した。ただ、特定の交渉相手には言及しなかった。