ニュース 政治 作成日:2013年6月21日_記事番号:T00044321
李登輝元総統は、かつての側近でその後関係が決裂した宋楚瑜・親民党主席について、行政区画としての台湾省の形骸化が図られた過程に触れ、「当時私がもっと低姿勢で説明し、宋氏にやけにならないように言っていたならば、台湾はもっと良くなっていたかもしれない」と述べ、宋氏との関係修復の意欲をにじませた。21日付中国時報が伝えた。
宋氏はかつて、国民党内で李元総統が信頼する側近だった。宋氏は1994年に初の民選台湾省長に就任し、高い支持を集めたが、李元総統が97年に台湾省政府を形骸化させる憲法改正を進めたことで、2人の関係は冷え込み、2000年の総統選で宋氏が国民党を離党して立候補したことで対立は決定的になった。
宋氏は陳万水夫人を昨年8月に亡くして以降、公の場にほとんど姿を見せなかったが、最近は地方視察をこなすなど、政界復帰を目指しているとされる。
李元総統は宋氏が政界復帰の動きを見せていることを歓迎した上で、宋氏は台湾省長時代に非常に優秀だったと持ち上げ、当時台湾省を形骸化した理由について、「中華民国はとうの昔に台湾に移り、中国大陸を管理しておらず、台湾自身が一つの国であり、国の中に台湾省があるというのは現実に即していなかった」と説明した。
親民党によると、李元総統の発言を聞いた宋氏は深くため息をつき、「今は台湾の現在と未来の問題に関心を持つべきだ」とし、多くを語らなかったという。
ただ、宋氏はこれまでの政治家人生を振り返る本を出版する予定だが、李元総統との関係については記述がないという。
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