ニュース 社会 作成日:2013年6月28日_記事番号:T00044450
中国人に台湾自由旅行が開放されて2年。これまで延べ40万人が個人旅行で台湾を訪れている。さらにきょう(28日)から開放対象に瀋陽、鄭州、武漢など13都市の住民が加わったことで今後もさらなる増加が予想されている。しかし一方で、急増する中国人自由旅行客を目当てに無資格でタクシー業務を行う、いわゆる「白タク」行為が横行しており、台湾のイメージを損なうと懸念の声が上がっている。
蘋果日報がこのほど、日月潭、阿里山、花蓮、九份など人気の観光スポットで調査を行ったところ、中国人自由旅行客から台湾旅行について「交通が不便」という不満が多く挙がった。
九份を訪れていた上海在住の女性は「台湾の観光スポットの多くが郊外にあるが、公共交通機関は不便で使い方もよく分からない」と指摘。「1日でたくさん回れるようにタクシー、マイクロバスの貸し切りや相乗りを選ぶ」と語った。
こうした状況を背景に白タク業者が増えており、相場がよく分からない中国人から不当に高い料金を取る業者もあるようだ。
日月潭や阿里山へ向かう拠点となる嘉義駅では、多くの白タク業者が待ち構えており、中国人客が現れるや客引きの大声が飛び交う。2,500台湾元で9人乗りのマイクロバスを貸し切り、阿里山、奮起湖などを巡ることにした中国人客の王さんは料金について「公共機関は不便だから運転手の言う通りにするしかない」と語った。
このほか花蓮を訪れた杭州の女子大生は、貸し切った白タクの運転手に抱きつかれ、「今晩どう?」とささやかれるというセクハラ行為を受けたという。記者が問題の白タクに乗車したところ、この運転手は不必要に若い女性客につきまとう行動を見せていたそうだ。
こうした状況に専門家は「資格を取得している業者は車の見えやすいところに認証を標示すべきだ」と提言。価格のつり上げ行為について観光当局は、タクシー業者と協力してルート別の統一価格を設定するなど対策に努めるとしている。
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