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中国国台弁主任、謝長廷・民進党元主席と会談


ニュース 政治 作成日:2013年7月1日_記事番号:T00044474

中国国台弁主任、謝長廷・民進党元主席と会談

 中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の張志軍主任は30日、広東省深圳市で、台湾の野党、民進党の謝長廷元主席と会談した。関係者によると、会談は国台弁主導で実現したもので、民進党の現状や民進党と中国の交流の在り方が議題になったもようだ。1日付聯合報が伝えた。


握手する謝前民進党首席(左)と張国台弁主任(右)。会談は約2時間にわたって行われた(30日=中央社)

 謝主席は席上、「中台がバランスを欠くのは、政治交流が(国民党と共産党による)『国共交流』と同義だからだ。違いがある政党、敵意がある団体とこそ交流とや意思疎通が必要で、それを通じてを理解を深め、敵意を和らげることができる」と主張した。また、謝主席は中台サービス貿易協定に対する反対や疑問の声も中国側に伝えた。

 謝主席は今回、台湾維新基金会董事長の身分で香港を訪れた。張主任との接触は事前には公表されなかった。

 中国・新華社は、張主任が「台湾の各党派、団体、各界関係者が中台の交流と協力に積極的に参加することを歓迎する」とした上で、「一つの中国の枠組みを支持、擁護しさえするならば、大陸側は対話と交流により、相互理解を深めたい」と呼び掛けたと伝えた。

 民進党内では最近、中国との実務的な交流を図るべきだとする「現実主義派」が台頭し、党内に混乱が起きている。中国側にとっては、混乱に乗じる形で民進党の現実主義派の取り込みを図る狙いがあるとみられる。