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「食べ切ってから帰れ」、モラルに厳しい食べ放題店主


ニュース 社会 作成日:2013年7月2日_記事番号:T00044498

「食べ切ってから帰れ」、モラルに厳しい食べ放題店主

 台中市の食べ放題店で食事をした客が、食べ残した状態で会計をしようとしたところ、同店の店主から「全部食べ切ってから帰れ」と要求された。店の規定通りの罰金を払うと申し出ても店主は許さず、客は無理やり口に詰め込むしかなかったという。

 蘋果日報に投書した男性、王さん(28歳)は先週夜、家族4人で台中市の食べ放題レストラン「焼烤王」を訪れた。11時ごろに料金を支払おうとしたところ、女性店主が王さんたちが食事を行ったテーブルに豚肉6枚、牛肉4枚、ソーセージ4個が残っているのを見つけ、「まだ食べ終わっていないから帰れないよ」と告げられた。

 そこで王さんは「口に合わないから食べられなかった」と説明すると、店主は「料理がまずいなら回収してこっちで処理するからすぐに言えばいい。ずっと置きっ放しにされると乾いてしまう」と叱責された。

 その後も「食べろ」「食べられない」の押し問答が続いた結果、王さんは店内にあった「食材の浪費は1人につき200台湾元の罰金を申し受けます」との張り紙を見つけ、「じゃあ罰金を支払ばいいんでしょ」と申し出た。

 しかしこの言葉が怒りにさらに火を付けたようで店主は「お金なんかいらない。今回の食事代はこっちが持つよ。それでどう?」と言い放った。

 王さんたちは結局、残した肉を全て食べ切り、1,320元を支払って店を出た。しかし、王さんにとって豚肉の味が甘すぎたため、気持ち悪くなって店を出た途端に吐いてしまったという。

 一方、店主は取材に対し、「相手に金を払えばいいだろうと言われてカッとなった」と認めた上で、「食べなければ帰さないとは言っていない」と語った。彼女は幼いころ家が貧しかった経験から、5年前に食べ放題店を始めた時、時間制限は設けず、食べ残しに罰金を科すというルールを作ったそうだ。

 なお王さんは店主とのやりとりを携帯電話のカメラで撮影しており、その動画を投稿サイト「ユーチューブ」にアップロードしている。

 蘋果日報の記事やユーチューブのコメント欄には「罰金を要求すればよく、無理やり食べさせるのはひどい」「客を帰らせないのは強制罪に当たるのでは?」と店主に批判的な意見もあるものの、「この客は金さえ払えば何でも許されると思っている」「食べ切れないほど注文する方が悪い」と店主の態度を支持する声がほとんどを占めている。