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タッチパネルの中国・欧菲光、低価格攻勢で台湾メーカーに脅威


ニュース 電子 作成日:2013年7月2日_記事番号:T00044517

タッチパネルの中国・欧菲光、低価格攻勢で台湾メーカーに脅威

 タッチパネル市場では、中国最大手メーカー、深圳欧菲光科技が市場の相場を1~2割下回る価格で受注獲得を図っており、勝華科技(ウィンテック)や宸鴻集団(TPKホールディング)、介面光電(Jタッチ)といった台湾メーカーの脅威となっている。2日付工商時報が報じた。

 業界関係者によると、欧菲光科技は最近10億人民元(約160億円)を増資し、薄膜タッチパネルの生産能力拡張を実施。さらにパネルメーカーから半製品の液晶セル(オープンセル)を購入して後工程モジュール(LCM)生産している。主要顧客は聯想集団(レノボ)や中興通訊(ZTE)などの中国ブランドだが、台湾にも拠点を設け、低価格を売りに華碩電脳(ASUS)や宏碁(エイサー)など台湾ブランドからの受注獲得を目指しているという。

 Jタッチの葉裕洲董事長は、「自国政府の手厚い補助を受けている中国メーカーは、当社を2割下回るオファー価格を提示することが可能だ」と指摘。こうした状況の下、価格競争を回避するため、同社はメタルメッシュなどの新技術開発や品質に訴えていく考えを示した。

 また台湾の液晶パネル大手、友達光電(AUO)、群創光電(イノラックス)も、垂直統合の強みを生かして低価格の汎用型統合タッチパネルを開発しており、専業メーカーを脅かしている。