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プロピレン価格急騰、台化に打撃


ニュース 石油・化学 作成日:2013年7月3日_記事番号:T00044536

プロピレン価格急騰、台化に打撃

 プロピレンのスポット価格が1トン当たり1,425米ドルと前週より1.43%上昇し、過去15カ月の最高値となった。プロピレンを原料とするポリプロピレン(PP)生産の台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)の利益に深刻な打撃となる。台化に加え、信昌化学工業(TPCC)、長春集団(CCPG)も合成フェノール価格にプロピレンの原料コストを反映できず、損失が拡大しそうだ。3日付経済日報が報じた。

 台湾中油(CPC)の主管は、プロピレン価格の上昇について、アジアで複数のプロピレン工場が相次いで操業を停止している上、日本触媒が兵庫県姫路市のアクリル酸(AA)工場再開が近づき大量のプロピレンを必要としているためと指摘した。

 一方、中国でAA生産2位の上海華誼集団が6月23日に爆発事故を起こし、年産能力23万トンのAA工場と同27万トンのアクリル酸エステル(AE)工場を停止している。AAとAEメーカーは価格引き上げに成功しており、プロピレン価格上昇の恩恵を唯一受けている。