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台湾西本願寺の整備完了、復元された鐘の音が響く


ニュース 社会 作成日:2013年7月5日_記事番号:T00044596

台湾西本願寺の整備完了、復元された鐘の音が響く

 日本統治時代の1896年に建立された浄土真宗本願寺派の別院、通称「西本願寺」(台北市万華区)の建築群が一部修復、整備され、このほど「万華406号広場(通称・西本願寺広場)」として一般開放された。4日に開かれた式典では復元された鐘楼の鐘を突いて開園を宣言した。


同広場では将来的に、新年に鐘を突いて1年の幸福を祈るイベントの開催を計画している(台北市政府リリースより)

 西本願寺は第二次世界大戦終戦とともに廃寺となり、その後、建物は警備総司令部や宗教団体の事務所として使用された。しかし、1975年に発生した火災により本堂をはじめ大部分が焼失。その焼け跡には違法建築物が立ち並ぶようになった。

 そして2005年、台北市政府がこれら違法建築物の撤去を進めた結果、西本願寺の建物が残されていることを発見。古跡として文化遺産に指定した。さらに、昨年からは9,220万台湾元を投じた修復が進められ、今回、鐘楼や輪番所、本堂の基壇、参道などの復元が完了した。

 ただ市政府の説明によると、鐘楼の鐘は消失していたため、当時の様式を模したものを新たに作成したという。しかし、童仲彦市議は「2010年ごろに市民から本物の鐘を寄贈したいとの申し出があったにもかかわらず、市政府は今年1月に台北市文献会が鑑定を依頼するまで放置していた」と指摘。「40万元もかけて偽物を作った」と批判した。

 しかも文献会関係者は、「問題の鐘には『明治34年1月(1901年)鋳造』とあり、西本願寺の鐘が作られたとされる年代と一致し、かつ外観からも本物と判断している」と語っている。

 これについて開園式典に出席した張金鶚・台北市副市長は、「本物であることが確定すれば園内に展示したい」と語った。ただ、古い鐘は鐘楼に吊るす部分の金具が壊れているため、元の場所に戻すことはできず、地面に置いた状態での展示となりそうだ。