ニュース 社会 作成日:2013年7月8日_記事番号:T00044612
テニス・ウィンブルドン選手権の女子ダブルス決勝で謝淑薇(台湾)/彭帥(中国)ペアがオーストラリアのペアを下して見事優勝した。台湾人として初めてグランドスラム(4大国際大会)を制した謝淑薇は「私は台湾から来ました。良き友人と共にチャンピオンになれたことをうれしく思います」と喜びの言葉を述べた。
優勝カップを掲げる謝淑薇(左)と彭帥(右)。謝淑薇は小さい頃、男子ばかりを練習相手に選び、後に武器となる強いサーブを編み出していった(7日=中央社)
一般的に「頑固」として知られる客家をバックグラウンドに持つ謝淑薇は、自分の意見を曲げない気の強い性格の持ち主で、「天才少女」と呼ばれ順調にキャリアを伸ばしていた2002年、コーチ兼マネジャーを務めていた父親の謝子龍さんに反発して単身日本に渡り、一時はテニスから完全に離れたこともあったという。
また今回ペアを組んだ彭帥とはかつて、試合中に口げんかを繰り広げた結果、一度ペアを解消している。
しかしその後、父親との確執も解消し、その父親の仲介で昨年から彭帥と再びペアを組み、今回の栄冠をつかみ取った。
優勝後のインタビューでは台湾人としてのアイデンティティーを強調した謝淑薇だが、謝子龍さんによると、中国・青海省の酒造メーカーから年間1,000万人民元のスポンサー契約の誘いが来ているという。
現在台湾企業から受ける年間140万台湾元のスポンサー料で同じくプロテニスプレーヤーの弟と妹のツアー費用も負担している彼女にとって、中国企業との契約は非常に魅力的だが、契約の条件は中国籍に変更し、青海省代表として中華人民共和国全国運動会(日本の国体に相当)に出場することだという。
これについて謝子龍さんは、台湾企業の支援が得られなければ、中国企業との交渉を進めることになるが、ユニフォームに企業名を記載する契約のみにとどめ、謝淑薇の台湾籍を維持したいとしている。
なお、ウィンブルドン制覇という念願を達成した謝・彭ペアの世界ランキングは現在4位。次の目標について聞かれた謝淑薇は、ランキング4位以内のペアが出場できる女子テニス協会(WTA)ツアーの年間最終戦、「WTAツアー選手権」に出ることだと語った。
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