ニュース 社会 作成日:2013年7月10日_記事番号:T00044664
歯痛というのは突然発生して耐え難い痛みに発展することがよくあるもの。しかしこのほど蘋果日報が実施した調査の結果、5大都市(台北市、新北市、台中市、台南市、高雄市)における歯科医の37%で当日の予約および急な診療は受けられない現状が明らかとなった。また当日の予約がいっぱいだった場合、キャンセルがなければ治療が受けられない医院も26%に上った。つまり、運が悪ければ6割以上の歯科医で当日の治療が受けられないことになる。
ある女性は先月14日、急に歯が痛くなり、朝一番で近くの歯科医院に駆け込んだ。医師は女性の口の中を簡単に見て「虫歯がほかの歯に押されて痛みが起きている」と説明した後、「次の患者が来たから治療を受けるには予約してください」と告げた。しかし、当日は予約でいっぱいで次の診療日はなんと1カ月後。女性は3日分の痛み止めをもらって帰宅するしかなかった。
女性は別の歯医者に行くことも考えたが、結局1カ月間待つことにした。しかし、痛み止めが切れた後もじくじくと続く痛みを耐え続けていたところ、先週、虫歯が急に取れてしまった。そこで「前倒しで診てほしい」と歯科医院に電話をかけたが「当院では対応できません。他の医院を当たってください」と言われたという。
彼女は「もっと早く処置をしてくれていれば、歯は取れずに済んだかもしれない」と不満をこぼしているが、一方の歯医者は「1日に治療する約18人の患者の大部分が数週間前に予約している。これらの患者より予約していない患者を優先するわけにはいかない」と釈明した。ちなみに、予約がいっぱいであることを理由に他の患者の診療を拒むことが医療関係法に違反するということはないそうだ。
しかし市民からは、「急な患者を考慮して予約受け入れ人数を設定していれば、より利便性が高くなる」との意見も出ている。ただ、医師からは「予約がいっぱいにならないようにしても空いた時間に急患があるとは限らず、医院の売り上げにも影響が出る」と反対の声が上がっている。ある医師は「急患の治療費を高く設定できるようになれば、多くの医院が協力するのではないか」と提案している。
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