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米ドル建て銀行間取引金利、1年ぶり高水準


ニュース 金融 作成日:2013年7月10日_記事番号:T00044666

米ドル建て銀行間取引金利、1年ぶり高水準

 米国が量的緩和の縮小を示唆したことを受け、台湾では米ドルの銀行間取引金利が過去1年間で最高の水準まで上昇している。

 10日付工商時報によると、米ドル銀行間取引金利(TAIFX)は、3月上旬の0.56%から0.85%まで上昇した。今月1日には一時0.90%まで上昇する局面もあった。量的緩和の縮小観測に加え、中国で米ドル資金が不足しており、市場で米ドル資金に対する需要が高まっていることが背景にある。

 最近の特徴は、国際金融市場で最も代表的な指標であるロンドン銀行間取引金利(LIBOR)が安定的に推移する中、TAIFXだけが上昇している点だ。これはTAIFXが中国や香港の米ドル金利動向に影響されやすいことと関係している。

 米ドル銀行間取引金利の上昇は、市中銀行による米ドル資金調達コストの上昇に直結するため、今後企業向けの貸出金利の上昇につながる可能性がある。銀行は今後、米ドル預金金利の引き上げで、資金確保に努めることも視野に入れている。