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台塑の米子会社、シェールガス利用拡大へ


ニュース 石油・化学 作成日:2013年7月10日_記事番号:T00044676

台塑の米子会社、シェールガス利用拡大へ

 台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)の米国子会社、フォルモサ・プラスチックスUSA(FPC USA、出資比率22.59%)のテキサス工場は今年、シェールガスを100%使用してエチレン生産を開始する。FPC USAは昨年、低コストのシェールガスの使用により過去最高となる10億5,200万米ドルの利益を上げた。今年はシェールガスの利用拡大によってさらに業績を伸ばし、台塑本社の利益増に貢献するとみられる。10日付自由時報が報じた。

 台塑の李志村董事長によると、シェールガスの利用によってエチレンの生産コストは50~70%軽減できる上、そのエチレンを利用してポリエチレン(PE)や川下の石化製品を生産すれば、価格競争力を強みにできると語った。

 台塑は、年産100万トンのエタン分解工場、同60万トンのプロパン脱水素工場、同40万トンの低密度ポリエチレン(LDPE)工場を含む、FPC USAテキサス工場の第4期拡張に20億米ドルの追加投資を行う。完成は2016年の予定だ。生産開始後、テキサス工場でのエチレン年産量は240万トン、プロピレンは100万トンとなり、第6ナフサ分解プラント(雲林県麦寮郷、通称六軽)のエチレン293万トン、プロピレン236万トンに次ぐ台塑集団(台湾プラスチックグループ)第2の石化生産拠点となる。