ニュース 社会 作成日:2013年7月11日_記事番号:T00044690
台湾鉄路(台鉄)台北駅構内にこのほど、1,000万台湾元を投じて設置された超豪華公衆トイレが出現した。このトイレ、利用者が入ってから外に出るまで、内部の設備に全く触れることなく用を足すことができるほか、授乳室に利用者が入ってドアを閉めると、入り口に付けられたガラス窓が自動的に「すりガラス化」して中が見えなくなるというハイテクぶりで、話題を集めている。
「魔法一号」と名付けられたこの超豪華トイレがあるのは台北駅南東側の地下1階。内部は男子トイレ、女子トイレ、親子・障害者用トイレ、授乳室に分かれており、最先端のハイテクが導入されているほか、「省エネ」「環境に優しい」「バリアフリー」「清潔」などの理念を基に設計されている。
なおトイレ内部は、便器や洗面台の水がレバーや蛇口に触れることなくセンサーで自動的に流れることはもちろん、洋式便器の腰掛け部に敷かれた紙がセンサーに手をかざすと自動的に交換されるなど、利用者の「ゼロ接触」を目指すしくみが導入されている。
さらに男子用小便器はまったく電気と水を使用せず、特殊なフィルターを利用して清潔さを保つようになっており、年間10万リットルの水が節約できるそうだ。
また、すりガラス化された授乳室ドアのガラス窓は電子制御式のフィルムを利用したもので利用者のプライバシー保護を実現している。
ほかにもトイレ外部に線路の枕木を並べたデザインを採り入れたり、室内壁面に120インチのディスプレイを設置して台鉄、台湾高速鉄路(高鉄)、都市交通システム(MRT)の運行情報を提供したりとさまざまな工夫を凝らしている。
実はこのトイレ、華陽国際というバス・トイレ設備などを手掛ける企業が設計・施工し、台鉄に寄贈したもの。同社の周平執行長は、カナダで育った娘が台湾を旅行するたびに「公衆トイレが臭くて汚い」と不満を漏らすのを聞いて、台北駅トイレを手掛けようと思い立ったそうだ。
利用者からは「清潔で、使っていて気持ちがいい」と好評で、華陽国際は同様のトイレを空港やMRT駅に導入することを計画している。今後台湾の公衆トイレがどんどん清潔でハイテクなものに変わっていくかもしれない。
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