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陳前総統に食事を運ぶ支持者、「温もりを届けたい」


ニュース 社会 作成日:2013年7月15日_記事番号:T00044738

陳前総統に食事を運ぶ支持者、「温もりを届けたい」

 台中監獄附設培徳医院(医療刑務所に相当)には先週末、台風7号(アジア名・ソーリック)襲来の影響で強風が吹き荒れる中、弁当を届けに来る人の姿が見受けられた。これは陳水扁前総統の支持者で、重度のうつ病を患っているとして前総統が同医院に収容されて以降、毎日3食を配達している。支持者は「社会に冷たくされている阿扁(アービエン)が、われわれの食事で温もりを感じてくれればそれでいい」と話す。

 健康悪化を理由に今年4月に培徳医院へと移された陳前総統の看護について刑務所側は「万全の体制を敷いている」と説明しているが、これに疑念を抱く一部の支持者約20人は、同月末から陳前総統の食事を届ける運動を開始。メンバーが交代で1日3回の食事全てを医院に持ち込んでいる。

 食事の内容は前総統の好物である虱目魚(サバヒー)の焼き魚、サツマイモの葉炒め、豚肉、パイナップルとニガウリ入り鶏肉スープ、蒸した石斑魚(ハタ)、ベーコンピザ、フルーツ、ケーキなど。メンバーの中の栄養士が前総統の健康状態を考慮して献立を決め、女性が材料調達、調理を担当し、配達しているそうだ。

 そして医院に到着した食事は、監視カメラに見守られる中、銀製の箸で毒物が混入されていないかチェックを受けるなど煩雑な手続きを経て前総統の元に届く。

 なお、支持者たちのこの行動はこれまでほとんど外部に知られることはなかった。それは、メディアなどで大きく報じられれば「食事を届けたい」という単純な動機がゆがめられる恐れがあるとして支持者が活動を表沙汰にしていないためだ。

 今回メディアの質問に答えた支持者の1人は「なぜこれほどの強い意志をもって支援を続けるのか」と聞かれ、「私は阿扁が政治迫害を受けていると信じている。だから人が何と言おうと自分が正しいと思うことをするだけだ」と語っている。

 先ごろ支持者と面会した陳前総統は、毎日届けられる食事について「おいしい」「とても満足している」と語ったという。