ニュース 社会 作成日:2013年7月18日_記事番号:T00044820
野生動物の死骸から狂犬病ウイルス感染が半世紀ぶりに確認され、専門家はパニックに陥った市民がペットを次々と遺棄する事態を懸念して、ワクチン接種を呼び掛けている。接種は1本200台湾元(約670円)。18日付中国時報が報じた。
行政院農業委員会(農委会)の統計によると、家庭で飼育されている犬は130万匹、猫は30万匹、野良犬は8万5,000匹、動物収容所に収容されている野良犬や猫は6,500匹で、合計170万匹近い。
台湾大学獣医専業学院の葉力森教授は、狂犬病ウイルス感染が確認されたタイワンイタチアナグマ3頭の死骸はそれぞれ別の地点で見つかったことから、狂犬病ウイルスは山間部で拡散している可能性があると指摘した。もし野良犬が感染すればヒトに感染する確率が高まるとして、農委会に対しワクチン200万本の準備を呼び掛けた。
行政院衛生署疾病管制局(疾管局)は今月中に狂犬病ワクチンを健康保険の給付対象に含むことを検討している。ヒト用の狂犬病ワクチンは1本2,000元で、予防のためには3本打つ必要がある。獣医やトリマー(ペットの美容師)など関係者は1万人に上る。
タイワンイタチアナグマ。動物愛護団体は年間500万匹の野良犬や猫が海外に「養子」として送られており、1カ月の隔離でコストは倍増すると懸念を募らせている(中央社)
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