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肺がん新薬・アファチニブ、台湾で世界初の承認


ニュース 医薬 作成日:2013年7月18日_記事番号:T00044829

肺がん新薬・アファチニブ、台湾で世界初の承認

 行政院衛生署食品薬物管理局(TFDA)の康照洲局長は17日、肺がんに効果のある不可逆的ErbBファミリー阻害薬である新規化合物、アファチニブの新薬申請を5月に承認したことを明らかにした。アファチニブの承認は米国に2カ月先行し、台湾が世界初となった。なお同新薬はドイツの製薬会社、ベーリンガーインゲルハイムが開発し、台湾大学医学院附設医院(台大医院)が主導して臨床試験が行われた。18日付工商時報が報じた。

 康局長によると、肺がんはアジアにおいてがん患者全体の14%、がんによる死亡者の18%を占め、発生率および死亡率が最も高いがんとなっている。またアジアの肺がん患者は世界全体の50%以上を占め、世界で最も発生率の高いエリアとなっている。なお台湾では毎年9,000人の肺がん患者が新たに増えている。

 世界に先駆けて台湾でアファチニブへの承認が行われたことに対し、台湾の業界関係者は「台湾にも新薬審査能力があることを示すほか、TFDAが海外メーカーの新薬を承認したことは域内メーカーが開発中の新薬の発売スケジュールにも有利に働く」と評価する声が上がっている。