ニュース 社会 作成日:2013年7月19日_記事番号:T00044845
禁止でんぷんの使用発覚などにより食の安全に対する市民の意識が高まる中、ある医師がこのほど、引き出しに1年近く眠っていたカップケーキを発見して開封したところ、まったくカビが生えておらず、最近買ったものと比べてほとんど味が変わらなかったとのレポートを自身のフェイスブックページに掲載し、「永遠に腐らないカップケーキ」などと話題を呼んでいる。
今回、問題のカップケーキに関する報告を行ったのは宜蘭県の病院に勤務する洪浩雲医師。ある日の当直で休憩時間に小腹のすいた彼は、戸棚の引き出しで見つけたカップケーキを食べようとした。そして念のため消費期限を見てびっくり。既に1年近く期限を過ぎた「2012.08.27」と記されていたからだ。
しかしこのカップケーキ、見た目はそんなに古いものには見えない。そこで洪医師は近くのコンビニで新しく同じ商品を買ってきて比べてみることにした。
さっそく新旧2つの商品を並べてみたところ、まったく見分けがつかず、どちらも新鮮そうに感じた。さらに洪医師は勇気を出して両方のカップケーキを1口ずつ食べてみた。すると「まったく同じ」とはならなかったが、古い方がすこしパサパサ感があった以外、酸っぱさや油っぽさを感じることはなく、味はほとんど同じだったという。
ちなみにこのカップケーキ、製造元は大手食品メーカーの統一企業(ユニプレジデント)。同社の商品については最近ほかにも、「アイスクリームを常温に3時間放置しても溶けなかった」との報告がネット上で話題になっており、何か「特別な成分」が入っているのではないかと疑念の声も上がっている。
今回の実験を行った洪医師も、1年前のものが新しいものと区別がつかないことに「怖い」との感想を語っている。
これに対し宜蘭大学食品化学系の林世斌教授は「パッケージの中を無菌状態にして酸素吸収剤を加えれば、長期間カビが生えず、酸化しないということはあり得る」と語っている。
なお統一企業は「カップケーキの製造工程および包装過程では、いかなる防腐剤や違法な添加物も使用しておらず、完全に食品安全法に基づいている」と強調した。ただ消費者の不安が高まっている現在、メーカーには言葉だけではなく、確実に安全を証明する企業努力が求められている。
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