ニュース 社会 作成日:2013年7月22日_記事番号:T00044869
「4」という数字は台湾においても「死」を連想させる縁起が悪い数字として電話番号を選ぶ際などに敬遠される。しかしこの4の入った電話番号をあえて採用し、業績を大きく伸ばした企業がある。
北部を中心に6店舗を展開するベーカーリー・チェーン「哈肯舗」は、桃園国際空港店を除く5店舗および本社の顧客向け電話番号の末尾が「444」または「4444」となっている。
このような不吉な番号を選んだ理由について創業者の黄銘誠氏は「覚えやすくてお客さんの印象に残りやすいから」と話す。果たしてその狙い通り、同チェーンは急激に業績を伸ばし、昨年の売上高は創業次年度(3,000万台湾元)の6倍を超える2億元に達している。
このほか自動車用品チェーン「金弘笙汽車百貨」も全土に展開する店舗の多くで電話番号が「444」や「4444」で終わるほか、経営者が所有する携帯電話番号は6件すべて「09☓☓-444444」となっている。
このような番号を実際に使う人間がいるのかと不思議に思う人もいるようで、この経営者の元に見知らぬ人間から電話がかかってきて「本当にこんな番号を使っているのか?葬儀屋か棺桶屋か?」と聞かれたこともあるという。
同チェーンもまた業績好調で、売上高はこの電話番号を初めて採用した14年前の7,200万元から現在では16億元に成長している。
ちなみに中華電信によると、携帯電話、固定電話にかかわらず、電話番号の交換費用は240元だが、「2323」のような規則性のある番号は480元、「2233」のような2つの数字が連続した組み合わせは1,000元、「2345」のような並び数字の場合は1,500元の費用がかかるという。
このほか電話番号以外では、高雄市四維四路4号という「4並び」の住所では1軒の足湯マッサージ店が営業しているが、こちらも業績は非常に良いそうで、4が縁起が悪いというのはやはり迷信にすぎないようだ。
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