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陸軍兵士の突然死に3万人抗議、証拠隠滅の疑いも


ニュース 社会 作成日:2013年7月22日_記事番号:T00044871

陸軍兵士の突然死に3万人抗議、証拠隠滅の疑いも

 陸軍で兵役に就いていた下士(伍長に相当)が今月初め、謹慎中に突然死し、部隊内での虐待が原因だったと疑いが強まったことから、台北市の国防部前に20日、市民約3万人が白い服装で集まり、第三者を交えた形での真相究明を求める抗議活動を行った。21日付自由時報などが伝えた。


国防部を取り囲むように集まり抗議した人々。抗議書を受け取った国防部の楊念祖副部長は、頭を下げ今回の件を謝罪した(20日=中央社)

 死亡したのは、陸軍第6軍団装甲第542旅団に所属していた洪仲丘下士(23歳)で、カメラ付き携帯電話を持ち込んだとして、1週間の謹慎処分を受けた。除隊3日前の7月3日には体の不調を訴えたが、訓練を強要され、救急搬送された病院で死亡した。洪下士は通常よりも厳しい訓練を課され、死亡した可能性が指摘されている。

 今回の事件をめぐっては、陸軍第269旅団の陳毅銘政戦主任が洪下士の死因を究明する上で重要な鍵となる監視カメラの映像を削除するよう要求していた疑いも浮上。最高軍検察署は20日、証拠隠滅の疑いで捜査を開始した。問題の画面は、洪下士が7月1日に運動場で訓練を行っていた約80分間の映像で、陳政戦主任は削除を命じたことを否定している。