ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

NECロジスティクス、9月にFTZ倉庫開設


ニュース 運輸 作成日:2013年7月22日_記事番号:T00044876

NECロジスティクス、9月にFTZ倉庫開設

 NECロジスティクス台湾は今年9月、桃園国際空港に隣接する遠雄航空自由貿易港区で、FTZ(フリー・トレード・ゾーン)倉庫を開設する。同エリアが自由経済モデル区の指定を受けるのを機に、活性化が見込まれる物流需要を取り込むことが狙いだ。


NECロジスティクス台湾のFTZ倉庫が入居するビル(同社提供)

 同社のFTZ倉庫は面積約200坪で、当初4人で業務を担当する。FTZ倉庫は、▽保税品の搬入▽台湾の一般品の搬入▽高度な加工▽24時間通関──が可能な特長を持つ。桃園県内で展開する既存の3,000坪の普通倉庫と2,300坪のILC(インターナショナル・ロジスティクス・センター)倉庫と組み合わせて、顧客の保税コントロールのニーズに対応したい考えだ。

 NECロジスティクスはNEC半導体事業の倉庫部門を前身にしており、静電気防止対策、防じんおよび温度・湿度管理など、半導体や電子部品の物流ノウハウに強みを持つ。ただ、実際は電子関連のみならず、アパレル関連や化粧品など、幅広い製品を取り扱っており、FTZ倉庫でもさまざまな製品の引き合いを見込んでいる。

 高橋昌弘・NECロジスティクス台湾総経理によると、近年、近隣最大の国際物流ハブセンターである香港で事業所賃貸料や人件費などコストが上昇しており、日系企業のネックになっている。同社では台湾のFTZ倉庫はコスト面でも強みを発揮できると期待を寄せている。