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台北101で突然100人が合唱、フラッシュモブ動画が話題に


ニュース 社会 作成日:2013年7月23日_記事番号:T00044895

台北101で突然100人が合唱、フラッシュモブ動画が話題に

 動画投稿サイト「ユーチューブ」で今、台湾で撮影されたある映像(http://www.youtube.com/watch?v=bbqY1P6KJmI)が話題となり、アップロードされてから2週間で100万件を超えるアクセスを集めている。

 この動画はインターネットを通じて集まった多数のユーザーが公共の場所である特定の行動を取る「フラッシュモブ」と呼ばれる活動を撮影したもの。

 今回のフラッシュモブは台湾最高を誇るビル、台北101ビルの地下食堂街で、客や店員に扮(ふん)した100人以上が突如、合唱を始め、本物の客を驚かすという内容だ。

 イベントは昨年10月、あるラジオ業界関係者が歌手の李建復さんと投資家の李鎮樟さんに連絡を取ったことがきっかけで動き始めた。李建復さんによると当初は「数人で歌を歌って周りの人たちをびっくりさせる」程度の企画だったが、その後、ミュージックビデオなどの映像作品を手掛ける馬宜中監督が加わり、最終的に100人を超える歌い手や演奏者、40人の制作人員を擁する大掛かりなものとなった。

 イベント当日の6月15日、大勢が食事をする食堂街で、「潜伏」していた歌手の舞思愛さんが歌い始めると、客は最初はいぶかしげな表情を浮かべていたが、清掃員や警備員などに扮した歌い手が1人、また1人と加わり、歌声が大きくなるにつれ、手拍子をしたり、歌を口ずさんたり、果てには踊りだす人も。用意された曲が終了すると、その場は大喝采に包まれた。

 今回歌われたのは、▽緑島小夜曲▽茉莉花▽望春風▽高山青──の4曲でいずれも台湾人なら誰でも知っているものばかりだったことも、盛り上がりに貢献したようだ。

 馬監督は「1回きりのぶっつけ本番ということで、現場の監督が予定より2分早くスタートさせてしまったり、歌のリズムが遅すぎたりと完璧とはいかなかったが、それよりも感動の方が大きかった」と語っている。

 なお場所の決定やスポンサー探しなどが難航し、イベント決行は当の予定から3カ月遅れとなったが、最終的に台北101から無料で使用許可を得られ、李鎮樟さんは「台湾を代表するビルに美食、音楽が集結した映像を世界に届けられた」と満足げだ。