ニュース 社会 作成日:2013年7月25日_記事番号:T00044946
台東県で狂犬病に感染したイタチアナグマに男性がかまれるという事例が発生したことを受け、行政院農業委員会(農委会)と衛生福利部疾病管制署は24日、感染の拡大防止に向け、「狂犬病予防部会間作業小組(小委員会)」を立ち上げた。同小委員会は即日、奥万大国家森林遊楽区、清境農場といった森林レジャー園区22カ所でペットの持ち込みを禁止すると発表した。25日付自由時報などが報じた。
発見されたイタチアナグマの死骸は台南市動物防疫保護処の検査に送られた(24日=中央社)
このほか衛生福利部は人間用の狂犬病ワクチン接種が可能な病院を15カ所から25カ所に拡大。全県市で接種が受けられるようになった。
また専門家からは、「現時点で都市部の野良犬や野良猫などが狂犬病ウイルスに感染している可能性は低いが、こういった動物に感染が拡大する前に農委会はペットのワクチン接種など対策を進めるべき」との意見が出ている。
1年後に爆発的拡大も
自由時報によると、イタチアナグマにかまれた男性が住む台東県東河郷興昌村では24日、報道を見た村民などから農園や道路などでイタチアナグマやその死骸を見たとの報告が林憲身村長のもとに寄せられた。発見場所はいずれもかまれた男性の居住地から3キロメートル以内の場所で、10匹以上に上った。林村長によるとイタチアナグマはふだんあまり目にすることはなく、村民の報告によると見かけた個体は狂ったように走り回るなど狂犬病らしき症状がうかがえたという。
こうした状況に専門家は「中央山脈を挟んで報告されていることから、山間部全体に感染が広がっている可能性がある」と指摘。台湾大学獣医専業学院の費昌勇教授は米国の例を基に「イタチアナグマの生息数、生息密度によっては1年〜1年半後に感染が爆発的に拡大する可能性がある」と語った。なお中央研究院の研究者によると台湾におけるイタチアナグマの生息数は10万〜100万匹とされる。
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