ニュース 運輸 作成日:2013年7月26日_記事番号:T00044995
訪日旅行者の急増で、夏休みの航空券が取りにくくなる中、中華航空(チャイナエアライン)が旅行会社に対し値上げを通知したもようだ。8月中旬~10月末の東京、大阪、北海道など人気路線が対象で、発券前の場合、引き上げ幅は500~1,000台湾元(約1,700~3,300円)に上るという。他社が追随することが懸念される。26日付経済日報が報じた。
中華航空は、「市場の需給の変化に応じて調整を行った」と価格引き上げを行うことを認めた。東京行きを中心に台湾午前出発便の料金を引き上げる一方、午後出発便は値下げや特別料金の設定を行うと説明した。
旅行大手、雄獅旅行社(ライオントラベル)や鳳凰旅行社(フェニックス・ツアーズ)は中華航空の臨時値上げについて、日台間の航空自由化(オープンスカイ)実現で座席数が大幅に増えた一方、円安による日本旅行の人気で、座席増加分を上回る需要が生じているためと分析した。少なくとも夏休みが終わる9月末まで日本線の人気は衰えず、その後も紅葉の行楽シーズンが待っていると指摘した。
旅行サイト大手の易遊網(ezトラベル)は、東京や大阪などは来年まで旺盛な需要が続くとの予想を示した。
前年より最大25%高く
航空会社は通常3カ月ごとに運賃を見直すが、今回は値上げが前倒しされた格好だ。
旅行業品質保証協会の劉見明・東北アジア線委員は、今年第3四半期の日本線の航空券は前年同期と比べて1,000~2,000元高く、一部の航空会社は8月中旬以降さらに500~1,000元値上げすると話した。例えば、東京線は8月下旬以降1,000元値上げされ、週末の割増料金500元も加算される。北海道、東北、関西など人気の旅行地も値上げされ、前年同期比で最大25%高くなるという。
復興航空、9月に成田線就航
一方、復興航空(トランスアジア・エアウェイズ)は25日、9月26日に桃園~成田線に参入すると発表した。桃園午前8時10分発で成田午後0時20分着、成田午後1時20分発で桃園午後3時45分着の1日1便だ。就航記念として、10月15日までに出発するエコノミークラスを往復9,000元(税別)から、旅行会社との提携で4泊5日のツアーを2万1,900元からの優待価格で提供する。
同社は、今年上半期、台湾人海外旅行者の5人に1人が日本を訪れており、訪日旅行者は延べ110万人で前年同期比51%増えたとして、人気の日本市場に期待を寄せている。
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