ニュース 社会 作成日:2013年7月31日_記事番号:T00045052
アップルの腕時計型端末「iWatch」やグーグルの眼鏡型端末「グーグル・グラス」といったウェアラブル(装着型)スマートデバイスは、将来大きく普及する可能性があるとして最近話題となっているが、台湾も負けてはいない。台湾大学はこのほど口腔(こうくう)内部をセンサーで監視し、食べ過ぎや喫煙に注意を促すことが可能な「スマート義歯」の試作品開発に成功。その研究成果を発表した。
このスマート義歯を開発したのは台湾大学資訊工程系普及計算実験室(Ubicomp Lab)の朱浩華教授が率いる研究チームで、▽話す▽かむ▽飲み込む▽咳をする──など口の中の状態を監視することで健康に関するさまざまな情報を得ることを目指している。
なお現在、8人に対しスマート義歯の装着実験を行っており、口腔内活動を94%の確率で正確に識別できているという。
現在は差し歯や入れ歯にセンサーを仕込んでいるが、今後は虫歯でできた穴に装着できるまでに小型化し、さらにブルートゥース装置を搭載、センサーが記録したデータをスマートフォンに転送して分析できるようにしたい考えだ。
ただ同機器の開発で最大の問題となっているのは電源の確保で、現在は外部から給電しているが、微細な電源を装置に内蔵する方法を模索中だ。
なおこの「スマート義歯」について英国の科学雑誌「ニュー・サイエンティスト」で同国の歯科専門家が「こういった機器は十分な小型化、ワイヤレス化に成功すれば商業的に無限の可能性を秘めている」とコメントしている。
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