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蕭万長副総統候補、新著で「台湾は主権独立国家」


ニュース 政治 作成日:2007年12月21日_記事番号:T00004506

蕭万長副総統候補、新著で「台湾は主権独立国家」


 国民党の総統選副総統候補である蕭万長氏(元行政院長)が、20日に出版された同党総統候補、馬英九氏との共著「治国…台湾勝利の新戦略」の中で「台湾は主権独立国家」と表現していることが分かった。21日付聯合報などが報じた。

 「台湾は主権独立国家」という蕭氏の表現は、台湾独立を主張する与党民進党の「台湾前途決議文」の表現とほぼ同じで、国民党の「一つの中国は中華民国で、台湾はその一部分」という原則的立場とは180度異なる。国民党の蘇俊賓スポークスマンは、「(蕭氏の言う)『台湾』とは『中華民国台湾』という意味で、両候補の立場に変わりはない」と語った。しかし、行政院大陸委員会主任委員も務めたことがあり、厳密な語句の用い方をする蕭氏の言葉とあって、国民党の路線に変化が生じているのではないかと各界の注目を集めている。

 これについて民進党の総統候補、謝長廷氏は21日、「これこそ台湾民意の主流であり、蕭氏の本心だ」と述べ、「そう信じるのなら、台湾の国際組織参加に反対すべきではない」と釘を刺した。
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馬英九(中)と蕭万長(右)の両候補は20日、「台湾を大きく育て、世界に展開する」というテレビCMのキャッチコピーを発表した。世界を台湾人の舞台にしようと訴える(20日=中央社)