ニュース 社会 作成日:2013年8月1日_記事番号:T00045075
年末に開通を予定している台北都市交通システム(MRT)の新路線「信義線」に設置される駅のうち、最も注目を集めるのはガラス張りの駅舎に水が滝状に流れる公園を備えた「大安森林公園駅」だ。しかしこの駅舎に対し、夏場は室内が温室状態となって温度が上がり、空調コストがかかりすぎるなどとして「台湾の気候には合わない」との声も出ている。
大安森林公園駅は「太陽光や緑にあふれた駅」をテーマに、駅舎はガラス張りの塔を両側に配し、その間を結ぶ回廊もガラス張りで光をふんだんに取り入れ、向かい側の公園の緑も目に入るデザインとなっている。
このほど自由時報の記者が、正午ごろに大安森林公園駅を訪れ、ガラス張り駅舎周辺の温度を測ったところ、外部の気温34度に対し、内部の温度は36度だった。信義線はまだ開通しておらず、同駅も供用を開始していないため空調は稼働しておらず、開通後は温度が調節されることになるが、自由時報は「電力費用が経営コストを圧迫することになる」と指摘した。
これに対し台北市政府捷運局は、「日差しがきつ過ぎる場合は日除けシートを導入する」と説明しているが、オフレコで「このようなガラス張り設計は中、高緯度の国家で採用されることが多く、台湾のような熱帯国で導入すると高温問題に直面することになる」と語る同局関係者もいる。
ただ、夏真っ盛りのこの季節に、ガラス張りでしかもクーラーの効いていない建物内部の気温が外部と2度しか変わらないのは、むしろ設計の腕が優秀なのではないかという気もするが。
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