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王作栄・元監察院長が死去、李登輝氏と「台湾化」めぐり決裂


ニュース 社会 作成日:2013年8月1日_記事番号:T00045076

王作栄・元監察院長が死去、李登輝氏と「台湾化」めぐり決裂

 李登輝政権で監察院長を務めた王作栄氏が31日、敗血症性ショックのため、入院先の台北栄民総医院で死去した。94歳だった。1日付聯合報が伝えた。


王・元監察院長(左)は今年6月、馬英九総統(右)より「一等特種大綬卿雲勲章」が授与されたが、公の場での最後の姿となった(31日=中央社)

 王氏は中国・湖北省出身の経済学者で、長年台湾大学教授を務める傍ら、中国時報や工商時報の主筆としても活躍。かつて中国農村復興聯合委員会(行政院農業委員会の前身)関連の海外視察で、政界入り前の李登輝元総統と親しい関係になり、蒋経国政権時代に李元総統は王氏の紹介で国民党に入党した。李元総統が蒋経国元総統の目に留まったきっかけを作ったのは王氏ということになる。李登輝政権下の1996年には、王氏は監察院長に抜てきされた。

 しかし、李元総統が台湾省の組織を凍結すると宣言したことから、王氏は「李元総統には台湾独立支持の傾向がある」と批判。2人の関係は決裂した。

 王氏は「国民党内の党外勢力」を自称し、民進党の古参幹部や総統就任前の陳水扁前総統とも親交があった。