ニュース 社会 作成日:2013年8月2日_記事番号:T00045100
台北市政府は、市内を走る路線バスの運営業者が提供する各種割引制度に補助金を支給しているが、交通機関の運賃支払用ICカード「悠遊カード(イージーカード)」で学生割引(2割引)が受けられる、いわゆる「学生カード」はコンビニエンスストアで簡単に購入できることから、通勤族による不正利用が横行。この不正に対し支給された補助金は昨年、9,128万台湾元と前年比2,200万元以上増加した。
台北市の路線バスは2001年より単一運賃を採用しており、一般の運賃が1区画当たり15元なのに対し、学生、軍人、警察官は12元で乗車することができ、この差額の3元は台北市が負担している。
台北市公共運輸処の調べによると昨年、運賃の割引制度を利用した乗客のうち11%は身分証の提示要求に応じられておらず、しかも正規運賃との差額の1区間当たり3元を支払ったのは22%のみ。カードの不正利用に対する罰則規定に従い、正規運賃の50倍の料金を支払った者は皆無だった。
この問題に対し王世堅・台北市議(民進党)は、「市政府は不正利用を取り締まる対策を講じておらず、市の財政に大きな損害を与えている」と批判。王孝維市議(同)も「学生カードを購入した後、一定時間内に使用者登録を済ませなければ割引のない一般カードへ自動的に切り替えるなどの措置を取るべき」と指摘している。
これに対し市公共運輸処の陳栄明処長は、「現在、カード発行の追跡管理方法について研究を進めており、学生カードの使用延長手続きがなされなければ卒業後、一定期間で失効するなどの措置を取る」と説明。悠遊カードを発行する悠遊卡公司の広報担当者も「コンビニでの学生カードを購入後、登録しなければ失効させるというのは技術的に可能」と語っている。
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