米菓大手、旺旺集団は、スポーツ飲料「形動能量飲（フェイスドリンク）」を発売し、同市場に参入した。３～５年以内に台湾市場首位を狙う。３日付工商時報が報じた。
同社は、既存のスポーツ飲料は水分と電解質しか含まれないが、「形動能量飲」はかんきつ類のガルシニア・カンボジアのＨＣＡ（ヒドロキシクエン酸）成分を加えたことで、脂肪の代謝を促し、満腹感が味わえると説明した。「形動能量飲」は７月、コンビニエンスストア大手、全家便利商店（台湾ファミリーマート）、萊爾富（ハイライフ）、ＯＫ超商（ＯＫマート）などで試験販売を行い、好評だった。早ければ来年初めにも中国で発売する計画だ。
台湾スポーツ飲料市場は現在、▽維他露食品（ビタロン・フーズ）の「舒跑」▽金車集団（キングカー）の「ポカリスエット（中国語名・宝礦力）」▽黒松の「ＦＩＮ」──が上位３ブランドで、コカコーラの「アクエリアス（中国語名・動元素）」が後を追う。統計によると、年間商機は36億台湾元（約120億円）。同市場は、2011年の有害可塑剤のフタル酸ビス（ＤＥＨＰ）混入事件で一時打撃を受けたものの、スポーツ人口の増加で依然成長している。
