ニュース 社会 作成日:2013年8月6日_記事番号:T00045152
食の安全に尽力し「国民医師」「台湾の良心」と呼ばれた林口長庚紀念医院・臨床毒物科の林杰リョウ(リョウは木へんに梁)主任医師が5日正午過ぎ、肺へのウイルス感染が原因の多臓器不全により死去した。55歳だった。
林医師は大学生の時に腎炎を患い、人工透析をしながら患者の視点で研究や治療を続けてきた(5日=中央社)
中国製のメラミン含有乳製品、有害な可塑剤を加えた食品、成長促進剤を使用した米国産牛肉、禁止でんぷんの使用など台湾で近年、食の安全を脅かす問題が相次ぐ中、林医師は台湾住民の健康を守るため第一線で奮闘を続けた。また問題が発生すれば即座メディアに登場して有害食品の危険性や対処法などについて丁寧に解説し、住民の不安解消に努めた。
こうした功績を重く見た中華民国毒物学学会の郭明良理事長は5日、「今後重大事件が発生した際、いち早く疑問に答えられるよう、学会内から適任者を広報担当者として選出する」と表明した。
なお、食の安全に対する政府の対応を時に手厳しく批判した林医師の姿勢は多くの台湾人の信頼を集めており、医師が亡くなったことが判明するやインターネット上に追悼の書き込みが相次いだ。
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