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台湾女性75%が運動不足、先進国で最高


ニュース 社会 作成日:2013年8月6日_記事番号:T00045153

台湾女性75%が運動不足、先進国で最高

 衛生福利部国民健康署(国健署)がこのほど行った調査によると、台湾人女性(18歳以上)の75%が運動不足だということが判明。同比率は経済協力開発機構(OECD)の先進34カ国と比べた場合、最高となる。

 これについて国泰健康管理センター(内湖)の李宗諭院長は「青壮年層の働く女性は仕事や子どもの世話で『時間がない』『疲れている』ことを口実に運動しないことが多い」と指摘。一方、既にリタイアし、子どもも手がかからなくなった年齢層は、医師が助言すれば大部分は定期的な運動を行うようになるという。

 実際、10年間以上にわたり桃園県議を務める李麗珠議員(54歳)は、就寝時間が遅いため早起きができず、早く起きた場合も午前7〜8時から議員活動に参加しなければならないため、運動をする時間が全くとれないという。しかも夜に付き合いで酒を飲む機会も多い上、夜食の習慣もあることから彼女の体重は70キログラムを突破。これに驚いて最近、エアロバイクをこぎ始めたが、10分も続かず、相変わらず運動不足が続いている。

 李院長によると、運動不足が引き起こすのはカロリー消費量が少ないことによる肥満だけでなく、血糖値や血中脂肪、血圧の上昇にもつながるそうだ。このため、働く女性は忙しい場合でも、歩いて行ける距離はできるだけ歩く、エレベーターに乗らず階段を使うなどを積み重ね、毎日合計で30分、1週間で2時間半の運動時間を確保すれば、基本的な運動量に達すると提言している。

 なお国健署の邱淑テイ(テイは女へんに是)署長によると、台湾人女性の平均寿命は82.7歳で男性の75.1歳を上回るが、健康な状態での寿命は女性の方が1.3歳短いという。台湾大学公共衛生学院の張王玉副教授は、性別に基づく健康状態の観察を強化し、女性の社会的、心理的要求に応じた運動法の普及に努めるべきと提言している。