ニュース 電子 作成日:2013年8月6日_記事番号:T00045174
奇美集団の発光ダイオード(LED)メーカー、奇力光電科技(チーメイ・ライティング・テクノロジー)について7月末、同社の経営が破綻し、董事長以下の役員および総経理など経営陣のすべてが辞任したと伝えられたことを受け、第一商業銀行、兆豊国際商業銀行(メガ・インターナショナル・コマーシャル・バンク)など債権銀行は「速やかに法的措置を取り、早ければ今週中にも仮差し押さえを申請する」と表明した。なお、奇力光電の負債額は56億台湾元(約183億円)とされる。6日付経済日報が報じた。
奇力光電は33.97%を出資する群創光電(イノラックス)と25.13%を出資する奇美実業を2大株主とし、台湾LED業界では「優等生」とされてきた。その同社の経営が破綻に追い込まれた理由として経済日報は、中国のLED産業支援政策により同市場で価格競争が加熱して撤退する業者が相次いでおり、その影響が台湾メーカーにも及んだと指摘している。
さらに大株主であるイノラックスが同社製品を採用していないこと、奇美実業が電子産業から撤退しつつあることもダメージとなったようだ。
なお債権行によると、奇力光電の経営陣のみならず同社が100%出資している中国・広東省仏山の奇明光電も経営陣が全員辞職したという。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722