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だしにフルーツも、火鍋店が猛暑でアイデア勝負


ニュース 社会 作成日:2013年8月7日_記事番号:T00045178

だしにフルーツも、火鍋店が猛暑でアイデア勝負

 火鍋(鍋料理)と言えばやはり冬の食べ物。ある統計によると、火鍋店は夏場、業績が20〜30%落ち込むとされる。しかし「100年に一度の猛暑」との声もある今夏、各社がさまざまなアイデアをひねり出して来店者の確保を図っている。

 王品集団の火鍋チェーン「聚(北海道昆布鍋)」では、トマト、スターフルーツ、りんご、サトウキビ、パイナップルなどを加えて煮込んだ「昆布フルーツだし」が季節限定メニューで登場した。張錦晶副理は「夏なので、さっぱり味を選択肢に加えた。消費者の反応は良好」と語る。

 反対に「火鍋世家」は、「夏に麻辣鍋(唐辛子や山椒入りの辛いスープの鍋料理)もいいじゃないか」と、マイルドな辛さの「温潤麻辣鍋」をメニューに加えた。謝浩偉・執行総監は「夏に食べると暑くてたまらない、という消費者のイメージを打ち破りたい」と意気込む。

 豆府餐飲集団の「涓火鍋」も夏季シーズン、タラバガニや赤エビ、ホタテなどを使った高級食材にメニューを入れ替え、「食欲が落ちがちな夏こそ、濃い味を」と、にんにくや唐辛子と山椒を使った麻辣スープを用意した。

 こうした鍋料理そのもので猛暑に勝負を挑む「正攻法」以外に、サイドメニューに工夫をこらすチェーンもある。

 食べ放題で有名な「千葉火鍋」は夏季メニューで、生野菜のサラダや飲料を増やし、全店に「マイナス8度で冷やしたアイスクリーム」を導入した。

 この他、来店ポイントを集めればプレゼント贈呈などのキャンペーンを実施するチェーンも多い。何とか客を呼び込もうと、夏の暑さ以上に「熱い」戦いが繰り広げられている。