ニュース 電子 作成日:2013年8月7日_記事番号:T00045192
7日付工商時報によると、発光ダイオード(LED)メーカー、奇力光電科技(チーメイ・ライティング・テクノロジー)が経営破綻したと伝えられたことに関連し、同社に34%を出資する筆頭株主の群創光電(イノラックス)が先月台湾銀行に申し入れた200億〜300億台湾元(約650億〜980億円)の協調融資(シンジケートローン)の借り換えに影響が出ているもようだ。観測によるとイノラックスの債権行は、同社が奇力光電の負債に責任を持たなければ、借り換えは認めない姿勢だという。
イノラックスの前身である奇美電子は業績不振にあった昨年、2,280億元の債務繰り延べで政府に支援を要請。これにより台湾銀行とは5年をかけて償還する契約を結んだ。
しかし金融業関係者によると、イノラックスは最近の財務状況が改善したことで、以前の契約に代えて協調融資の借り換えを進めることに意欲を示しているという。
関係者によると、イノラックスの新たな協調融資案の規模は未定だが、既に申し入れた200億〜300億元分については、奇力光電の債権行でもある第一商業銀行、兆豊国際商業銀行(メガ・インターナショナル・コマーシャル・バンク)に参加が要請され、兆豊銀が共同幹事銀行となる見通しだという。
しかし奇力光電の役員や経営陣が辞任し、交渉窓口が失われている状況の中、債権行はイノラックスに対し協調融資の借り換えと引き換えに奇力光電の債務肩代わりを要求しているもようだ。
同問題に対しイノラックスの林振輝・広報担当は「当社と奇力光電はそれぞれ独立した企業であり、当社は当社の株主に対する責任がある」とコメント。ただ、奇力光電の従業員については「受け入れる用意がある」と語った。
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