ニュース 医薬 作成日:2013年8月7日_記事番号:T00045200
バイオ医薬開発ベンチャー、台湾醣聯生技医薬(グリコネックス)は6日、大塚製薬を引き受け先とする2億7,600万台湾元(約9億円)の第三者割当増資を実施すると発表した。出資比率は約5%となる。海外の製薬大手が台湾の製薬メーカーに出資する初のケースだ。泉盛生物科技(ファウンテン・バイオファーマ)も同日、英製薬大手、グラクソ・スミスクライン(GSK)と秘密保持契約を結んだ。中央研究院(中研院)の翁啓恵院長は、核心技術さえあれば資金を呼び込むことができ、海外市場進出にも有利に働くと評価した。7日付工商時報などが報じた。
グリコネックスは同日の董事会で第三者割当増資計画を決定した。8月末から9月初旬までに着金する予定だ。張東玄グリコネックス董事長は、出資受け入れ後、さらなる提携拡大もあり得ると述べた。
グリコネックスは2009年、大塚製薬に大腸がんの抗体新薬「GNX−8」を1億9,600万米ドルでライセンス供与し、大塚製薬が臨床試験を進めている。製品化されれば、グリコネックスに販売額の12%のロイヤルティーが支払われる。
この他グリコネックスは、三菱ガス化学と技術提携契約を結び、抗体医薬品の量産に向け協力している。目標は抗体医薬品の受託生産市場への共同参入だ。グリコネックスが引き続き第三者割当増資を実施し、三菱ガス化学が引き受けるとの観測がある。
バイオ医薬、店頭登録相次ぐ
台湾バイオ医薬業界では、製紙大手の永豊餘が出資する太景生物科技(タイジェン・バイオテクノロジー)、杏輝薬品工業(シンファー・ファーマシューティカル)傘下の杏国新薬(シンコア・バイオ)など、資金力の後ろ盾がある8社以上が8月末から年末にかけ、上場や店頭登録を予定している。
この他、台耀化学(フォルモサ・ラボラトリーズ)が年初に生物技術開発中心(DCB)のタンパク質性医薬品のパイロットプラントを落札して設立した台康生技(エアジェニクス)が8月27日、事業を開始する。台康は5月の第三者割当増資で徐立徳・元行政院副院長の投資会社などの出資を受け入れた他、DCBの技術出資22%、行政院国家発展基金(国発基金)の6,000万元の出資も加わった。
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