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父と子の会話、「1日10分以下」が3割


ニュース 社会 作成日:2013年8月8日_記事番号:T00045201

父と子の会話、「1日10分以下」が3割

 台湾で「8・8(パ・パ)」の語呂合わせから父の日となっている8月8日を前に児童福利聯盟文教基金会(児福聯盟)が小学生を対象に行ったアンケート調査で、「1日に父親とする会話時間」について「30分以下」との回答が53.4%、さらに「10分以下」との回答が29.4%に上り、父と子の関係が希薄になっている状況が浮かび上がった。

 今回実施された「2013年・父親のイメージ大調査」は小学5〜6年生を対象に5〜6月に行われ、1,291人から回答を得た。

 同調査結果によると、「父親が毎日自宅で夕食を取る」との回答は5割以下で、24%の児童が「父親と一緒にご飯を食べるのは週に2日以下」、さらに34%が「父親の帰宅は自分が寝た後」と答えている。

 このほか「父親と一緒にいる時にすること」で一番多かったのは「テレビを見る」で59%を占め、「遊びに出かける」は29.9%、「スポーツをする」は18.3%にとどまった。

 なお「父親に直してほしいところ」については「タバコや酒をやめてほしい」が27.7%、「すぐ怒らないでほしい」が14.8%、「夫婦げんかをしないでほしい」が11.9%、「仕事をし過ぎないでほしい」が6.9%となった。

 調査結果によると台湾の父親は子供にひどく嫌われているようにも思えるが、54%の児童が「親子関係は良好」と考えており、父親に対する評価も66%が90点以上を付けており、平均点は87.1点に上った。

 さらに「父親を選べるとすれば誰を選ぶ?」との質問には「自分の父親」が78%と、鴻海精密工業の郭台銘董事長や人気プロ野球選手の王建民投手を大きく上回った。

 この結果について児福聯盟は、「子どもと接する機会を1日3回(食事、学校への送り迎え、おしゃべりなど)、週に3回は一緒に食事、月に3回は一緒に外出する機会を設ける」という「333運動」提唱。父親が子どもに関心を持っていることを感じられるようにすべきと呼び掛けている。