ニュース 社会 作成日:2013年8月9日_記事番号:T00045230
台北市の観測所で8日午後2時ごろ、過去117年の観測史上最高となる気温39.3度を記録した。あまりの暑さにめまいなど熱中症の症状を訴える人が出た一方で、飲料スタンドやコンビニなどではドリンクや氷菓子の売り上げが急激に伸びたようだ。
公園の噴水では水遊びする子どもの姿もみられた(8日=中央社)
太平洋高気圧が台湾を覆った8日、台北市の気温は朝から上昇を続け、午後1時44分には同市の過去最高気温38.8度(2003年)を突破。その後も上昇は止まらず14分後に39.3度に達した。
なお台北で史上最高気温を更新した同時刻、台中では34.4度、高雄市でも33.3度とそれほど高温には達しておらず、台北市では地形が盆地である上、コンクリート建築が多く、自動車やバイクも多いことからヒートアイランド現象が起きたとみられる。
ちなみに、台湾全土の気温ランキングでは、04年5月9日に台東観測所で記録された40.2度が1位で、2位の39.9度(04年7月1日、台中観測所)を除き5位までがすべて5〜6月に集中している。これはこの季節に吹く南西の風によりフェーン現象が起きやすいためだ。
今回記録された39.3度は8月の最高気温としては、09年8月2日に新竹で記録された39.4度に次いで過去2番目となる。
記録的な暑さとなった8日は冷たい飲み物を求める消費者が急増。テイクアウト・ドリンクチェーン「COMEBUY」ではきのう、通常に比べ売上高が倍増、「CoCo都可茶飲」でも30%増となった。
また炎天下の中、外出したくない消費者が多かったようでマクドナルドでは、宅配受注が通常より3割伸びた。
なお猛暑による熱中症が懸念される中、台北市衛生局医護管理処の呉秀娥秘書は、「熱中症を避ける最も簡単な方法は水分と塩分の適度な補給にあり、スポーツ飲料などを飲むと良い」と勧めている。またある医師は一般的に人間は1日に1,000〜2,000ccの水を摂取する必要があるが、この暑さでは摂取量を2,500ccに増やした方が良いと提言している。
このほか、めまい、頭痛、吐き気など熱中症の症状が現れたに場合は、涼しい場所で休憩し、水分を補給すれば15分ほどで回復するが、氷入りの水を大量に飲むといった行為は症状を悪化させるおそれがあると警告している。
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