ニュース 社会 作成日:2013年8月9日_記事番号:T00045235
今年5月にフィリピン沿岸警備隊の艦船から銃撃を受け、操業中の台湾漁船「広大興28号」の乗組員1人が死亡した事件で、フィリピン大統領特使として台湾入りしたアマデオ・ペレス氏が8日午後、屏東県の小琉球を訪れ、遺族に「深い遺憾を表明し謝罪する」と公式に表明した。9日付中国時報などが報じた。
遺族は「このようなことが2度と起きないようにしてほしい」とペレス氏(前右1)に訴えた(8日=中央社)
ペレス氏は「今回の悲劇から貴重な教訓を得て、今後の漁業紛争では武力を用いず、法律に基づく処罰を行う」と強調した。
今回の謝罪は両国の事件調査が完了し、フィリピン沿岸警備隊が意図的に漁船に大量の銃撃を加えたことが明らかになったことを受けたものだ。台湾とフィリピンには外交関係がなく、事件から遺族への公式謝罪までには3カ月もの時間を要した。
フィリピン側の謝罪文書は、ペレス氏が小琉球で読み上げた公式版と遺族に宛てた非公式版があり、遺族向けの謝罪文書はアキノ大統領名義で、賠償金額も明示されているという。
対フィリピン制裁を解除
台湾の林永楽外交部長は8日、フィリピンが「謝罪、賠償、処罰、漁業交渉」という4方面での要求に書面で回答し、実際に行動を起こし、誠意と謝罪の意向を示してきたとして、外国人労働者の受け入れ凍結や航空機の運航中止など11項目の対フィリピン制裁措置を即時解除すると発表した。
台湾はフィリピンから多くの単純労働者を受け入れているが、今回の制裁措置でフィリピン人労働者の受け入れ申請が3カ月にわたりできなくなり、1万4,000人が影響を受けた。半導体業界は「夜間シフトの労働力不足を心配しなくて済む」と胸をなで下ろした。
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