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台湾人の腎臓がん発症、アリストロキア酸との関連指摘


ニュース 医薬 作成日:2013年8月9日_記事番号:T00045241

台湾人の腎臓がん発症、アリストロキア酸との関連指摘

 林口長庚紀念医院泌尿腫瘤科の馮思中主任とシンガポール国立がんセンターのテー・ビンテアン教授はこのほど、アリストロキア酸が特定のDNAを攻撃し、腎臓がんや腎盂(じんう)尿管がんを起こすメカニズムを解明し、国際的な医学雑誌「サイエンス・トランスレーショナル・メディスン」に発表した。9日付聯合報が伝えた。


ビンテアン教授(左)と馮主任(右)。アリストロキア酸は漢方薬に使われる「関木通」に含まれている(8日=中央社)

 これに関連し、馮主任は「がんの発生部位は海外ではぼうこうが多いが、台湾では腎臓がんと尿管がんが多い。台湾人がアリストロキア酸を含む漢方薬を服用していることと関係があるとみている」と分析した。

 林口長庚紀念医院内科学・肝胆胃腸科の謝森永教授は「アリストロキア酸は最も強い発がん性物質として知られている。市民が出所不明の漢方薬を服用すると、アリストロキア酸が含まれている可能性がある」と警告した。アリストロキア酸は過去にダイエット、せき止めなどに使用されていたが、台湾では2003年に使用が禁止された。ただ、過去の服用歴がある場合、がんの発症確率が高まる可能性がある。