台湾の対日窓口機関、亜東関係協会の李嘉進会長は９日、日台間の自由貿易協定（ＦＴＡ）について、「日華議員懇談会（超党派の衆議院議員による日台親善組織のメンバー）を通じて締結に向けた作業を積み重ねており、既に最終局面を迎えている」と語った。10日付聯合報が報じた。
亜東関係協会の李嘉進会長は６日間の訪日を終える直前の記者会見で、日台の友好関係の話題に及ぶと思わず涙ぐんだ（９日＝中央社）
李会長によると、日華議員懇談会のメンバーは台湾が７月にニュージーランドと「台紐経済合作協定（ANZTEC）」を結んだほか、シンガポールとの経済パートナーシップ協定（ASTEP）締結も迫っていると聞いて驚き、「なぜまだ日台は（経済協定）を結べていないのか」と語ったという。
５月に就任したばかりの李会長はこのほど、初めての訪日を果たし、東北大震災の被災地を訪問したほか、８日には首相官邸で菅義偉官房長官と面会していたとも報じられている。
このほか故宮博物院所蔵品の日本での展示について、来年６月24〜９月15日に東京国立博物館（東京都台東区）で、10月７日〜12月30日に九州国立博物館（福岡県太宰府市）で開催することが決まったと明らかにした。来月25日に故宮博物院で契約調印式典が行われる。
